安平 An-pêng
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独居生存

中国の空襲のあと、台南・安平の住民は避難した。
あなたは残った。

早期アクセス 2026 年 12 月 10 日開始・¥1,180・Windows

中国による台湾侵攻は、まだ始まったばかりだ。空襲は台南にも及んだ。ほとんどは台湾軍の防空システムが迎撃したが、安平区(あんぴんく)の一部は被害を受けた。安全のため、地元の行政は安平の住民を避難させた。

避難の通知が携帯に届いても、あなたは出ていかなかった。
勇敢だからではない。もともと周りのことに関心がない。ニュースは見ないし、政治にも興味がない。出かけずに済むなら出かけない。荷物をまとめて、列に並んで、大勢と一緒にバスに詰め込まれる。考えるだけで疲れる。残った理由はひとつだけ、面倒くさかったからだ。ほかのことに関心を持つのが面倒なのと同じように。

問題は、あなたが筋金入りの引きこもりで、生きのびる方法をまるで知らないことだ。めったに外へ出ないから、自分の住んでいるあたりがどうなっているのかさえよく知らない。料理なんてできるはずもない。頼れるのは、見つけたらそのまま食べられる缶詰と非常食だけだ。

電気の通らないアパートで、引き出しをひっくり返して見つけたものを頼りに、もう一日生きのびる。

寝室で目を覚ます。画面の下には数枚の行動カード
カードと時間

目の前にあるのは、数枚のカードだけ

画面の下には行動カードが数枚。場所が変われば、顔ぶれも変わる。寝室なら眠れるし、キッチンなら戸棚をあされるし、廟なら擲筊(てきこう)ができる。あなたが決めるのは、次のひとまとまりの時間を何に使うか、それだけだ。

引き出しをひとつ開けるのと、十階分の階段を降りきるのは、同じ用事ではない。停電しているので、エレベーターは動かない。同じ道のりでも、年を取った身体は若い身体より時間がかかり、立っているのもやっとのときは、さらにかかる。

時間は、このゲームで本当に足りない唯一のものだ。身体はあなたを待ってくれない。

状態と天候

戦う相手は誰かではなく、下がりつづける八つの数字

  • 健康
  • 満腹度
  • 渇き
  • 気力
  • 体温
  • 負傷
  • 気分
  • 衛生

それぞれ減り方が違い、しかも「高いほどよい」ではない。食べすぎて苦しいのは、空腹で倒れるのと同じくらい問題になる。どれにも快適な範囲がある。

四季と天候は、台湾の例年の確率に沿って移り変わる。昼夜の寒暖差、何日も続く雨、突然来る台風。目を覚まして見たものが、その日の天気になる。雨の日は、雨粒がレンズを伝っていく。

寒い日には、ダウンジャケット一着のほうがパイナップルの缶詰より遥かに価値がある。

浴室の鏡の前でキャラクターを選ぶ
キャラクター

自分が誰かは、冒頭で決まる

浴室で顔を洗い、鏡を見る、その瞬間に。若年・成人・高齢、男か女か、六通り。身体が違えば、出発点も違う。力があれば一度にたくさん運べ、運がよければ引き出しから物が見つかりやすい。

そこから少しずつ強くなっていく。物を運ぶ、遠くまで歩く、眠いのをこらえる。何をしても、身体のどこかが少し伸びるかもしれない。

どんな人間になるかは、この数日で実際に何をしたか次第だ。

物資の整理画面。右側は豚の角煮の缶詰の説明
物資

持っていけるもの、置いていくもの

物資には重さがある。あなたにあるのは両手と、バックパックがひとつ、それとカートが一台あるかもしれない。何を持ち、何を置いていくか。いつでも迫られる選択が、それだ。

キッチンの戸棚には缶詰がある。ただし缶切りを先に見つけないと、缶詰はただの鉄の箱だ。

そのレインコートは暖かくしてはくれない。保証するのは、ずぶ濡れにならないことだ。

外に出れば、何かが起きる

どこかへ移ると、ときどきチャンスカードがめくられる。チャンスカードは一種類ではなく、めくるまで何が出るかはわからない。運が悪ければ、それは強盗(ごうとう)だ。逃げるか、身を隠すか、やり合うか。決めるのはあなただ。やり合うならカードの卓につく。

攻撃
攻撃
防御
防御
組み
組み

攻撃は組みに・組みは防御に・防御は攻撃に勝つ

山札はあなたの身体そのもの。力、格闘の腕、腹が満ちているかどうか。手にしたバットも一枚のカードになり、使うほど早く傷んでいく。

負ければ怪我をするうえ、持ち物を奪われることもある。勝てば相手の物資は自分のものになり、ときには特別な補正のついた装備を落としていく。

強盗しか持っていないものもある。

台湾語

台湾語は、台湾で多くの人が毎日話している言葉だ。話すときは何も考えない。けれど書く、読むとなると、たいていの人はそこで止まる。学校で台湾語を話すと罰金を取られ、札を掛けられた世代がある。残ったのは「話せる」ということだけだった。

このゲームの台詞は台湾語白話字(Pe̍h-ōe-jī/POJ)というローマ字表記で書かれている。台湾語を選ぶと、対照用にもう一つの言語を選べる。上が白話字、下があなたの読める方だ。台湾語がわからない人も、自分が何を読んでいるかはわかる。

対応言語は台湾華語、台湾語(POJ)、英語、日本語、ドイツ語。

上が白話字、下が日本語の対照。
興和宮(こうわきゅう)

擲筊(てきこう)

興和宮はまだ残っている。廟の中に人はいないが、神前の筊(こう)はそのままだ。

平安符と金紙を身につけていれば、廟で擲筊をして、神様にその符のご加護を願える。聖筊(せいこう)が三回続けて出てはじめて認められる。笑筊(しょうこう)や陰筊(いんこう)が一度でも出れば、今回は神様が首を縦に振らなかったということで、その符は今日はもう願えない。

加護がどこに宿り、どれほどのものかは、神様が決める。

ノートに並ぶインスタント写真と、興和宮の説明
ノート

訊ける相手はいない

このゲームに NPC はひとりもいない。最初から最後まで、聞こえるのは主人公の独り言だけだ。

各所にはノートの欠片が隠れていて、探さなければ見つからない。書かれているのは、この戦争がどうやって今日まで来たのか。あの告知、あの通知、かつては何でもなかった日々のこと。訪れた場所も、一枚ずつインスタント写真になってノートに残る。

見つけても生存には一切影響しない。一枚も見つけずに、最後まで生きのびることもできる。

けれど欠片は、彼らを知る唯一の手段だ。

名前について

安平(アンピン)は台南市の一区で、この物語の舞台です。二つの漢字をひっくり返すと「平安」。地名が、そのまま願いになっています。

タイトルに並ぶ An-pêng は、その二文字を台湾語で読んだ音を白話字で綴ったものです。

画面について

どのシーンも、安平で実際に撮った一枚の写真から始まる。路地の入口、通りの店先、アパートの階段、興和宮。

写真にはまず手を入れ、写り込んでほしくないものやプライバシーに関わる部分を取り除き、実在の店名や看板は架空のものに置き換える。路地の入口のファミリーマートは、ゲームの中では EasyMart だ。そのうえで AI によってアニメ調に仕上げている。

操作画面は独自のデザインだ。ボタンやパネルの枠は、台湾の古い窓格子と、安平古堡(あんぴんこほ)や億載金城(おくさいきんじょう)の四隅に張り出した稜堡(りょうほ)をもとにしている。シーン名の札には、安平の古い家の外壁に残る壁鎖(へきさ)という鉄の留め具も取り入れた。

開発状況

これは開発中のプロジェクトで、現在つくっているのはひとりだけです。時間、天候、状態、物資、ストーリー、クエスト、チャンスカードとカードの卓はすでに動いていて、アパートの外にも出られます。早期アクセスの期間中もさらに外へ広げていき、安平全体を目指します。

キーボードとマウスでも、コントローラーでも遊べます。キー割り当ては自由に変更できます。不具合が起きたときは、ゲームの中から開発者へ直接報告を送れます。

「冷蔵庫の中身はもう傷んでいる。もうしばらくくらい、どうということはない。」

プレス

タイトル安平 An-pêng:独居生存
英語 An-pêng: Still Here
ジャンルカードで進めるサバイバル
開発灰森 Grayson.TW(台湾・台南、ひとりで開発)
パブリッシャー莯霂林遊戲有限公司(Mumulin Games)
プラットフォームWindows(Steam)、Steam Deck 対応
操作キーボードとマウス、コントローラー
対応言語台湾華語、台湾語(POJ)、英語、日本語、ドイツ語
体験版Steam で無料配信中
早期アクセス2026 年 12 月 10 日
早期アクセス版の価格¥1,180
取材・お問い合わせgrayson.the.developer@gmail.com

素材のダウンロード

これらの画像は、記事、レビュー、配信に自由にお使いいただけます。事前のご連絡は不要です。トレーラーの元ファイルが必要な場合は、メールでお知らせください。